癌と共に生きる会
候補者の皆様におかれましては、平素より日本の国政に御尽力いただき誠にありがとうございます。
また、私どもの念願する癌医療の改善につきまして御理解御協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
さて、この度の衆議院解散・国会再編成に至り、私たち「癌と共に生きる会」は来たる衆議院選挙を単なる郵政民営化選挙という位置づけではなく、日本の政治を根幹から変える好機ととらえ、医療の抜本的改善を要望します。
2人に1人が罹り、3人に1人は癌で死亡するという癌医療後進国である日本において、がん患者とそれに関わる家族・遺族を含めると、がん人口は1千万人とも言われており、がん医療の問題が国民的課題の一つであることは明白です。
ついては、がん医療改革を国家戦略と位置づけることを、来たる衆議院議員選挙のマニフエストの一つとすることを私たちは強く要望します。
<要 望 事 項>
1,がん対策を国家プロジェクトとして位置づけることを、公約すること
2,がん対策を内閣主導で、省庁横断的な取り組みとして推進すること
《具体的要望事項》
1,真に患者が必要とするがん対策が実行されるよう、がん関連諮問会議、審議会、検討会等に患者代表を参加させること
2,がん治療の専門医である腫瘍内科医、腫瘍放射線医の育成を短期的(がん拠点病院での研修制度による)、長期的(医学部教育の見直し)両側面から実施すること
3,米国FDA 承認済みの抗がん剤を、日本において即時承認すること
4,日本で既承認抗がん剤の適応拡大を行うこと
5,質の高いがん医療に対し、診療報酬での加算を実施すること
6,がん対策の中核として「がん情報センター」を設置すること
7,各がん拠点病院に「患者相談室」を設置し、情報センターと連携すること