2005年2月24日
尾辻厚生労働大臣 様
前略
私達は日本のがん患者会で、貴省内に設置されている『がん医療水準均てん化の推進に関する検討会』を興味深く拝見させていただいております。
このほど、この検討会も報告書の取りまとめに入りましたが、がん医療医療消費者としてご提案したく、各がん患者会が協働で今回要望書を出させていただきました。
前向きなご検討をよろしくお願いします。
※共通要望内容
1.厚生労働省内にがん治療関連の本部を作り、情報・政策を一本化する。
2.がん医療水準均てん化の推進に関する検討会を5回のみの検討会ではなく、情報収集・検討機関として恒常的に設置するものとする。
3.がん情報を提供する情報センターの設置。運営に有識者、患者を参加させ、ユーザーに役に立つものを作ること。(ガイドライン、全国成績、施設別データ、臨床試験リストなど
をデータベース化し、インターネットにて公開)
4.認定医をふたつの学会が作ろうとしているが、一本化させる。
5.政府は5年でがん死亡者を20%減らすと公約している。今回の均てん化で見込まれる成果の具体的な数値を出す。
6.検討会には、受益者としての医療消費者の代表を入れる。
7.全がん協調査を、対象をがん拠点病院に拡大、また、匿名でなく実名開示する。
8.診療報酬に格差をつける。質の良いがん診療へは診療報酬加点を実施。それを想定した実施案の早期とりまとめ。
9.がん専門スタッフトレーニングセンターの設置。(臨床腫瘍医、専門看護師、放射線物理士などの育成)