要望書・請願書・質問書

NPO法人 日本がん患者団体協議会が提出した要望書(2005/01/19)

2005年1月19日

がん医療水準均てん化の推進に関する検討会委員各位

〒371-0812 群馬県前橋市広瀬町3-2-5

NPO法人 日本がん患者団体協議会

理事長 山崎 文昭

その他賛同がん患者会一同

要  望  書

皆様におかれましては、がん治療向上のため、格別の御高配を賜っておりますことに厚くお礼を申し上げます。

さて、『がん医療水準均てん化の推進に関する検討会』では、全国どこでも質の高いがん医療を受けることができるよう具体的方策を提言することを目的に調査・審議がなされていると認識しております。

現在日本では、年間60万人が新たにがんになり、がんと生きる患者が300万人とも聞いております。家族を含めると1000万人の方々ががんに深い関心を持っております。

国民の2人に1人はがんにかかり、3人に1人はがんで死ぬという、国民あげての問題です。

一方、貴検討会のご指摘のように地域や医療機関の格差か存在し、良い病院を求めてさまよう「がん難民」や、悪い病院と知らずに治療を受け、痛いままに放置され、人間らしいケアをされない「がん囚人」の方々の叫びが毎日のように当会へ届いております。

これまで政府や国は10年間で生存率20%向上を目標に、『健康フロンティア戦略』や『第3次対がん10か年総合戦略』を打ち出してきました。

これまで出されました戦略案では、がん治療向上を推進する国の努力目標等が盛り込まれているなど一定の評価を行うところですが、今後、具体的な取組みとして推進していくうえでの財政的支援や具体的な措置、責任と義務等が明記されておりません。

つきましては、同検討会が具体的、かつ即効性・持続性のある対策を答申の中に盛り込み、全国で質の良いがん治療を一日も早く受けられる環境作りの推進役となられることを、お願い申し上げます。

『がん治療格差を解消しよう!』共同キャンペーンサイト

http://med-npo.com/kinten/

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