要望書・請願書・質問書

厚生労働大臣秘書官から送られてきた補足説明(2004/01/28)

平成16年1月28日
厚生労働大臣秘書官

癌と共に生きる会のご要望について

昨日は失礼いたしました。早速ですが、昨日の面会の際に十分なご説明とならなかった部分について補足させていただきます。
まず、未承認薬品を使う場合の薬品代以外の特定療養費化(保険適用)の措置についてです。
この措置自体は、面会の際にもお答えしたように本年1月から始まっていますが、全ての未承認医薬品を対象に保険適用措置に切り替わったわけではなく、どの医薬品を対象とするかについては、「抗がん剤併用療法に関する検討会」で優先順位付けと外国の使用状況など有効性・安全性のエビデンス収集が行われ、薬・食審(薬事・食品衛生審議会)の事前評価が開始されてからになります。(資料1をご参照ください。)
検討会のスケジュールを資料2に整理しておりますが、精力的に検討会を開催し、5月までに第一陣として10~15品目程度のエビデンスをまとめ、薬・食審にあげて事前評価を開始する(この段階から特定療養費化する)ことを考えています。
なお、その際の保険適用が認められる医療機関を、一定の病院に限るのか制限しないのかについては、検討会の中で、医薬品ごとに決めることになると考えています。
この検討会は、抗がん剤自体は日本で承認されているものの、がんの種類によって適応外となっているものの承認を薦めようというものです。
もう一点、ご要望のあった大腸がんの薬であるオキサリプラチンの優先審査・早期承認についてですが、ヤクルトが承認申請を進めていることは担当部局は承知しておりました。この薬の場合は、薬自体が我が国で未承認ですので、前述の新しい措置の対象ではなく、通常の承認申請が出てきてからどういう取扱いとするか、ということになりますが、おそらく、優先審査の対象となるであろうとのことです。

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