平成14年4月24日
厚生労働大臣
坂口 力 殿
日本がん患者団体協議会(JCPC)
明日の医療を考える会 理事長 山崎文昭
癌治療薬早期認可を求める会 会長 三浦捷一
癌と共に生きる会 会長 新山義昭
がんナビゲーション市民ネットワーク 代表 服部順治
昨年6月29日、衆議院本会議において、「がん治療薬、特に肝がん再発予防薬の早期認可に関する請願」(新件番号2529)が採択され内閣に送付されておりますので、貴省におかれましても既にご承知のことと存じます。その請願の中のひとつに、「2 未承認、または治験中のがん治療薬であっても、患者の自己責任のもとに使用できる制度の創設に向け検討を進めること。」とあります。治験薬を治験外で使用できるようにするための制度を早急に創設していただき、新薬の恩恵を一人でも多くの癌患者が享受できるようにしていただくために、当協議会は下記の要請させていただきます。
要請事項
1. 治験の情報公開推進のお願い
日本で行われる全ての治験については、貴省はその情報をホームページ等で一般に公開し、どこでどのような治験が行われるのかを患者に容易に分かるようにし、その治験に参加したいと望む患者に機会を与えて頂きたく存じます。
2. 治験薬の治験外使用制度の創設のお願い
基礎研究が十分に進み、治験の早い時期に治療薬として有望なことがわかった癌治療薬については、貴省に提出されたプロトコールに従って、治験薬の臨床試験を実施している施設以外でも一定の条件によって医師が使用できるようにしていただき、治験に参加できない癌患者もその治験薬を試す機会を与えて頂きたく存じます。
以上、ご検討下さる様よろしくお願い申し上げます。